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妹が僕を狙ってる?
「さて、今日はこの辺で帰るか」
明日の仕込みはおおむね終わったので、今日はこの辺りで切り上げることにした。
「兄さん、お帰りですか」
「あれ、つぐみちゃん、まだいたの?」
帰宅しようとする僕の前に現れたのは店に住む妖精……
ではないが、それに匹敵する存在であるつぐみちゃんだった。
「もしかして、僕の事を待っていたの?」
「えっと……。はい……」
つぐみちゃんは無表情でこくりと頷く。
しかし、その頬が赤く染まっているのを僕は見逃さない。
長年の付き合ってる者だけがわかる、彼女が照れている時の反応だ。
「いやあ、待っていてくれたのは嬉しいけど、遅くまでいるのだどうだろう。明日は学園だし……」
「兄さん、忘れたのですか。明日からは――」
「おお、そうか。大型連休だったね!」
客商売をしている以上、週末や祭日に休むなんてことはないから、
うっかり忘れてしまっていた。
そうか、明日が休みなら安心だ。
「じゃあ、帰ろうか。寮まで送っていくよ」
「兄さん、その……。寮の方には連休中は帰省すると言ってあるのです」
「え……。でも、確か明日もシフト入ってたよね?」
「はい……。私は嘘をついてしまいました。その、どうしても兄さんと――」
「つぐみちゃん……」
鈍い僕でもさすがに気付く。
つまり、つぐみちゃんは僕の部屋にいたいと言ってるわけで。
あのつぐみちゃんが嘘をついてでも、叶えたかった願い。
まさに、妹が僕を狙ってる!
「じゃあ、部屋に帰ろうか」
「はい、兄さん!」
 …………。

「あの、兄さん」
「うん、なに?」
「今日は、半袖なのですね」
「うん、暑くなってきたからね。とはいえ、夜はまだまだ冷えるかも……」
「大丈夫ですか?」
「まあ、もうすぐ部屋に着くし。しかし、おかしいな、天気予報では今日は夜も気温は25度だと言ってたのに」
「25度だと半袖なのですか?」
「うん、いつも朝の天気予報の予想気温を見て服装を決めるんだ。
 20度以上なら長袖1枚、25度以上なら半袖1枚、30度以上なら短パンをはく」
「なるほど、さすが兄さんです。わかりやすくて良い決め方だと思います」
「いや、まあ今日みたいに予報が外れてしまったときに困るんだけどね」
「では、もし35度までいったらどうするのですか」
「えー、どうするかな……」
この温暖化のご時世、真夏には35度いくこともあるからな。
5度区切りで決めている以上、35度の場合も何かを決めておくべきだろうか。
「そうだな、30度が短パンだから……」
「35度は腹パーン!」
ぐぼぼっ!
「ふんぎゃっ!?」
「なーんてね、お二人さん。夜に二人っきりとはふしだらな!」
「………………」
「あれ、純ちゃん?」
「兄さん!」
麻里のやつ、影で僕たちを見かけて機会を狙ってたな……。
うん、ネタとしてはありだと思うし、僕だって笑って乗ってあげたいところ。
でも、それは無理っぽいんだな。
いやあ、時代劇でよくある腹をドスってやって気絶させるヤツ、本当に可能だったんだな。
「ひ、ひでぶ……」
どさっ!
「あちゃ~、当たり所が悪かったみたいだね。てへへ」
「笑い事ではありません! 大丈夫ですか、兄さん!」
「さ、最後に一言だけ、言わせてくれ……」
「なんですか、兄さん……」
「妹が僕を狙ってる……ガク」
「兄さん!!」
 …………。

「というわけで、すたじおちゃおのお兄ちゃんALL-TiMEがお送りする
妹が僕を狙ってる』本日発売です!
(書きながら内容考えた割りには良く書けましたw)

http://www.cellworks.co.jp/
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[2012/04/27 18:39 ] | つゆり | コメント(0) | トラックバック(0)
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